ウレタン塗料はどんな塗料?メリットデメリットや特徴を解説

ウレタン塗料

ウレタン塗料はグレードがアクリル塗料より高くシリコン塗料より低い塗料です。

シリコン塗料やフッ素塗料が登場するまではよく使われていましたが、今では他にも断熱や光触媒塗料など様々な機能を持つ塗料が登場しており徐々に使われる機会は減っています。

そのような状況でウレタン塗料を使うメリットはあるのか疑問に思っているかもしれません。

本記事ではそのような疑問にお答えするべくウレタン塗料の特徴やメリットデメリットなどをまとめてお伝えします。

この記事のポイント
  1. ウレタン塗料はひび割れに強く比較的安い
  2. 一方で、耐用年数が短く汚れやすい
  3. 屋根を安く塗りたいならマッチする塗料
目次

ウレタン塗料はどんな塗料?

ウレタン塗料の特徴

ウレタン塗料の特徴や種類をご紹介します。

ウレタン塗料の特徴

ウレタン塗料は塗料の主成分である樹脂にウレタンが使われている塗料です。利用できる部位が広く利便性が高いことから以前は外壁塗装の塗料として人気でした。

令和時代ではシリコンが外壁塗装の主な塗料として活躍していますが、ウレタン塗料は価格の安さや利便性の高さから今でも選ばれるケースがあります。

また、シリコン塗料と比較して弾性があり密着度が高いのが特徴です。

ウレタン塗料の種類

アクリル塗料は水性1液型のものがほとんどですが、ウレタン塗料は、

  1. 水性1液型
  2. 油性1液型
  3. 油性2液型

と主に3種類の塗料が使われています。

まず水性と油性の違いですが、水性は油性と比較してニオイが少なく環境に優しいのが特徴です。一方で、油性は耐久力が高く耐用年数が長いため、水性より価格が少し高くなります。

次に、1液型と2液型の違いですが、1液型は水性の場合は水、油性の場合はシンナーを入れて溶かすだけで使えますが、2液型は塗料と硬化剤を混ぜてから溶剤(シンナー)を入れて溶かす必要があります。

2液型の方が職人さんにとっては扱いが難しく手間がかかりますが、その分耐久性があるため使用できる範囲が広くなります。

ウレタン塗料のメリットデメリット

ウレタン塗料のメリットデメリット

ウレタン塗料のメリットとデメリットをそれぞれ解説します。

ウレタン塗料のメリット

価格が安め

ウレタン塗料はアクリル塗料に次いで安い塗料です。外壁や屋根を塗装したいけれども予算は低めに抑えたいという方に向いています。

特に屋根の塗装は耐久性の問題からアクリル塗料が使われることは基本的にないため、屋根塗装を低予算で行いたいというニーズにマッチします。

光沢が美しい

ウレタン塗料は高級感があるツヤが売りの塗料です。綺麗な光沢は家具やフローリングの仕上げなどにも使われています。

ツヤを抑えめにしたいという方はツヤを抑えたタイプも選択でき、ツヤのレベルも選択できるため広いニーズに応えることができる塗料です。

ひび割れに強い

ウレタン塗料の一番の特性といっても過言でないのが弾性があることです。そのため、モルタルやコンクリートなど比較的ひび割れしやすい外壁に適しています。

柔らかく伸縮性に優れているので、地震や台風、気温の変化による伸縮や木造新築で起こる木の動きにも対応をしてくれます。

ただ、近年では他の塗料でも弾性を付与しているものが増えてきています。

汎用性が高く使用している職人が多い

ウレタン塗料はアクリル塗料と同じく使われてきた歴史が長いことに加え弾性が高く塗料の種類も豊富なため、外壁や屋根の素材を問わず広く使われる汎用性が高い塗料です。

そのため、ウレタン塗料を使ったことがある職人さんは多く、知識があり技術を持った方が多くいます。多くの方が使っているということはそれだけ情報があり、知識や経験不足の失敗を回避しやすいとも言えます。

次回の塗装時に手間がかかりにくい

ウレタン塗装の弾性が高くひび割れしにくい特徴は次回のメンテナンスにも活きます。傷に強く下地への影響が少ないことから次に塗装するときも手間がかかりにくいのです。

種類が多い

ウレタン塗料はひと昔前までよく使われていた塗料だったため、種類が豊富です。水性、油性以外にも、遮熱塗料など機能を付与したタイプがあります。

もちろん、カラーバリエーションも多くツヤの強さやツヤなしなども選べる塗料が多いため、色などデザインや外観にこだわりたい方にはメリットがあります。

耐薬品性が高い

ウレタン塗料は耐薬品性が高いため、工場地域など外壁が化学物質で汚染されやすい環境に適しています。

ウレタン塗料のデメリット

耐久性が低め

ウレタン塗料はおおよそ8年〜10年ほどの耐用年数であり塗料の平均的な耐用年数である10年を下回っているところがデメリットです。

薬品には強いですが、基本的に防汚性は高くありません。ただ、防汚性を高めたウレタン塗料も登場しています。

長期的には費用が高くなる

ウレタン塗料はアクリル塗料の次に価格が安いですが、耐用年数が短めなので何度か外壁や屋根を塗り替えする前提で考えた場合トータルの費用は高くなります。

理由は、外壁塗装の費用を全体で見たときに塗料は2〜3割ほどで他の人件費、足場代、材料などの運送費などその他の費用の方が高く、シリコン塗料やフッ素塗料に比べて何度もこの費用がかかるからです。

毒性のある配合成分がある

ウレタン塗料にはイソシアネートという毒性がある成分が含まれています。

そのため、環境に配慮する意識が強くなっている現代では近隣にお住まいの方のことを考え、使われることが少なくなっています。

紫外線の影響を受けやすい

ウレタン塗料に含まれるイソシアネートは紫外線に弱い性質があります。そのため、紫外線によって黄ばんでしまうことがあります。

ただ、近年では塗料も改良されているため、黄ばみにくくなってきてはいます。

汚れやすく光沢維持期間が短い

ウレタン塗料はシリコン塗料と比較すると8割ほどの光沢維持期間です。つまり、光沢に関しての経年劣化が早いです。

これは耐候性が低めで紫外線によって劣化しやすいことも関係しています。

湿度の高い環境に向かない

ウレタン塗料に含まれる硬化剤は水と反応しやすい性質があります。そのため、湿度が高い環境で使うと塗料の性能が落ちてしまう可能性が高くなります。

油性のものはニオイが強い

これは他の塗料にも言えることではありますが、油性のウレタン塗料を使った場合はシンナーで希釈するため、強いニオイが発生します。

そのため、住宅地にお住まいの場合、近隣住民の方への配慮からニオイが出にくい塗料を選択される方もいます。

ウレタン塗料の耐用年数や価格相場と他の塗料の比較

塗料の種類耐用年数1㎡あたりの価格
アクリル塗料5年〜7年1,400円〜1,600円
ウレタン塗料8年〜10年1,700円〜2,200円
シリコン塗料10年〜15年2,300円〜3,000円
フッ素塗料15年〜20年3,800円〜4,800円

ウレタン塗料の耐用年数は8年〜10年ほどで1㎡あたりの価格は1,700円〜2,200円ほどです。

アクリルより価格は高く耐用年数も長いですが、主流のシリコンと比べると耐用年数は短いです。

主要メーカーのウレタン塗料

ウレタン塗料の主要メーカーの商品をお伝えします。

日本ペイント

日本ペイントの水性ウレタン塗料には、

  • オーデフレッシュU100Ⅱ
  • DANエクセル水性ウレタン上塗

などがあります。

油性ウレタン塗料には、

  • ニッぺ低汚染性ファインウレタンU100
  • ニッぺ弾性ファインウレタンU100
  • ニッぺ1液ファインウレタンU100

などがあります。

エスケー化研

エスケー化研の水性ウレタン塗料には、

  • 水性コンポウレタン
  • 水性弾性コンポウレタン

などがあります。

油性ウレタン塗料には、

  • エスケー一液NADウレタン
  • 一液マイルドウレタン
  • グリーンマイルドウレタン
  • 弾性グリーンマイルドウレタン

などがあります。

関西ペイント

関西ペイントの水性ウレタン塗料には、

  • コスモレタン
  • アレスアクアレタン

などがあります。

油性ウレタン塗料には、

  • アレスエコレタンⅡ
  • セラMレタン
  • セラMレタン弾性

などがあります。

ウレタン塗料のよくある質問

ウレタン塗料を外壁の一部に使うことはできる?

基本的に可能です。ただ、グレードや種類の違う塗料を使う場合ツヤや色の差などが出るため、疎(まば)らにならないように経験が豊富な工務店に依頼するのが大切です。

ツヤのありなしで塗料の性能に差はある?

ツヤがあるウレタン塗料の方が防汚性や耐水性に優れています。

シリコン塗料と比べてウレタン塗料が優れている点はある?

シリコン塗料と比べてウレタン塗料の方が弾性がある点、価格が安い点が優れています。

アクリルウレタン塗料との違いは?

アクリルウレタン塗料はウレタン塗料の一種です。ウレタン塗料のポリウレタンは『イソシアネート』と『ポリオール』が反応してウレタン結合した樹脂ですが、『ポリオール』ではなく『アクリルポリオール』と反応させたものがアクリルウレタンです。

まとめ

ウレタン塗料は弾性があり、耐候性が求められアクリル塗料では適さない屋根にも使える塗料です。

外壁にメインで塗るのは耐用年数が短く長期的なコストパフォーマンスを考えるとシリコン塗料に負けますが、安く屋根を塗りたいのであればアクリルでは難しいため適しています。

また、シリコン塗料と比較して弾性に優れているので、モルタルやコンクリートなどのひび割れを気にするのであればメリットがある塗料と言えるでしょう。

ウレタン塗料は安いからダメというわけではなく向き不向きがありますので、ご自身の家の外壁素材や予算などを踏まえ工務店の方と相談の上、使うメリットがあるか確かめるのが外壁塗装を成功をさせるためには重要です。

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