サイディング張り替えの費用は150万〜250万!一部張り替えや重ね張りとの違いも解説

サイディング張り替えの費用相場

サイディングが劣化してしまい、張り替えを検討している方向けに、サイディング張り替えの費用相場を中心に検討に必要な情報をまとめました。

サイディングの耐用年数は30年〜40年ほどで、劣化状況によっては内部が傷んでいることもあるため、ご自宅を守るためにも必要なメンテナンスの1つです。

全体張り替え、一部張り替え、重ね張りの違い、外壁材の比較、張り替え時に盲点になりやすい注意点などをお伝えしますので、参考になりましたら幸いです。

この記事のポイント
  1. サイディングの張り替え費用は、150万円〜250万円が相場
  2. 予算がタイトでなければ、全体張り替えのメリットが大きい
  3. 劣化状況によって追加費用がかかるため、注意が必要
目次

サイディングの張り替えが必要な劣化の種類

サイディング張り替えの費用が気になっているものの、「そもそもサイディングの張り替えは必要なの?」と感じている方もいるかもしれません。

そのため、サイディングの張り替えが必要な重度の劣化の種類をまとめました。

0.1mmほどの軽度のひび、触ると粉が手につくチョーキングであれば、張り替えではなく外壁塗装の方が適切な処置になります。

クラック

クラック

クラックとは、外壁にひびが入っている状態のことです。

軽度のものであれば問題ありませんが、何箇所もひび割れしている場合、内部への浸水などにより劣化が進むため、サイディングの張り替えが必要です。

継ぎ目に打ってあるシーリング部分のひび割れの場合は、打ち直しをすれば外壁を張り替えなくても大丈夫です。

剥がれ

外壁の剥がれ

剥がれは、雨や紫外線の影響で外壁の表面が剥がれてえぐられているような状態のことです。

サイディングの表面がボロボロになって剥がれ落ちている場合は、張り替えが必要になります。

反りや浮き

外壁の浮きや反り

反りや浮きは、サイディングのつなぎ目部分が反ってしまうことで、浮いてくる現象です。

反りや浮きの原因は、長年の浸水と乾燥の繰り返しによって、ゆがみが起こるのが原因です。

経年劣化によって、サイディングが変形しており、浸水によって外壁内部の劣化が進んでいる可能性があるため、張り替えが必要になります。

サイディングの張り替えの費用は?

サイディングの張り替えの費用相場は、150万円〜250万円です。

費用の内訳を表にするとこのようになります。

項目費用相場
足場20万円前後
既存外壁材撤去30万円前後
外壁土台・防水シート30万円前後
張り替え70万円〜170万円
サイディング張り替えの費用相場の内訳

こちらがサイディング張り替え時の費用相場の内訳です。30坪の2階建てで外壁面積が120㎡の住宅を想定しています。

3階建の場合、足場の面積が増えたり、高く設置するために安全面を考慮し、足場のグレードが上がり費用が上がるなどの可能性があります。

また、張り替える外壁材のグレードによっても、費用は上下する可能性があります。

サイディングの全体張り替えと重ね張り(カバー工法)と一部張り替えの違いと費用相場

メンテナンス方法費用相場
全体張り替え150万円〜250万円
重ね張り(カバー工法)100万円〜200万円
一部張り替え10万円〜20万円
サイディング張り替えの工法の違いと費用相場

こちらがサイディングの張り替えのメンテナンス方法の違いと費用相場の表です。

全体張り替えが一番コストが高く、一部張り替えで済むなら、比較的コストは安く済みます。

状況によって、どの方法が適しているかは異なりますので、それぞれの特徴と合わせて、メリットとデメリットをお伝えします。

全体張り替えのメリットとデメリット

サイディングの全体張り替えのメリットは、外壁の内部を見ることができるため、内部の劣化が進んでいた場合でも対処できる点です。

その他にも、重ね張りや一部張り替えと比較して、次のメンテナンスまでの期間がもっとも長くなるため、長期的に見て一番コストパフォーマンスに優れています。

そのため、予算が十分確保できており、重ね張りの方がメリット出る住環境などでなければ全体張り替えがおすすめです。

一方で、デメリットとしては、張り替え工事の中でも費用が高く、工期も長くなる点です。

また、外壁にアスベストが含まれている場合、撤去費が追加で20万円以上かかり、より高額になるのもデメリットとしてあげられます。

そのため、外壁にアスベストが使われている場合、重ね張りを選択する方もいらっしゃいます。

全体張り替えが適しているケース
  1. 全体的な外壁の経年劣化が確認できる
  2. 雨漏りが発生している
  3. 外壁材に窯業系サイディングを使いたい
  4. 外壁にアスベストが使われていない
  5. 重ね張りの方がメリットがある住環境などでない場合

重ね張り(カバー工法)のメリットとデメリット

重ね張りをするカバー工法のメリットは、既存の外壁材の撤去費用がかからず、工期が短くなり人件費が少なく済むことから、全体張り替えと比較して、費用を安く抑えることができる点です。

また、外壁のデザインを新しくすることができるのもメリットの1つでしょう。

デメリットとしては、外壁内部の劣化を見ることができないため、劣化が進んでいたとしても放置することになってしまう点です。

また、外壁材は金属系サイディングに限られるため、外壁材の選択ができないのはデメリットと言えるでしょう。

それ以外にも、外壁の重量がプラスされるため、耐震性にはマイナスに働くのがデメリットです(地震時にかかる力は建物の重さに比例します)。

重ね張りが適しているケース
  1. 3階建てで足場代などの費用がかさみ予算がタイト
  2. 隣家との距離が近く外壁材の撤去が難しい
  3. 塩害や積雪などに耐久性を持たせつつ断熱機能も確保したい
  4. 線路沿いで防音機能も確保したい
  5. 費用を抑えたい
  6. 内部劣化の可能性が低い
  7. 外壁にアスベストが使われている

一部張り替えのメリットとデメリット

一部張り替えのメリットは、全体張り替えや重ね張りと比較して費用が一番かからない点です。

張り替える場所の劣化が進んでおらず、あまり目立たない場所である場合、一部張り替えがマッチします。

一方でデメリットは、12mm厚のサイディングを使っている場合、部材がないことです。

2008年に窯業系(ようぎょうけい)サイディングのJIS規格が変わっており、12mm厚のサイディングは製造されていません。

ご自宅のサイディングが12mm厚のものであった場合、一部張り替えはできるものの、耐久性や見栄えが悪くなる可能性があり、おすすめできません。

また、1階部分の一部張り替えであれば、足場代がかからない可能性が高いですが、2階以上の場合、張り替え費用に占める足場代が多くなるのもデメリットです。

一部張り替えが向いているケース
  • 劣化部分が一部
  • 劣化部分が1階
  • 外壁が12mm厚のサイディングではない

サイディングの張り替え時に比較対象になる外壁材の種類と費用相場

外壁材の種類費用相場(価格/㎡)
窯業系サイディング4,000円〜6,000円
金属系サイディング5,000円〜7,000円
ALC7,000円〜15,000円
タイル8,000円〜30,000円
外壁材の種類と費用相場

こちらがサイディング張り替え時に比較対象となる外壁材の種類と費用相場の表です。外壁材のみの費用相場で、施工費が+3,000円〜4,000円/㎡ほどかかります。

サイディングには、

  1. 窯業系(ようぎょうけい)
  2. 金属系
  3. 木質系
  4. 樹脂系

の4つの種類がありますが、現在、主に使われているのは窯業系と金属系のサイディングの2つで、外壁全体の約8割を占めています。

サイディング以外にもよく比較検討される外壁材であるALCとタイルも含めてまとめました。

窯業系サイディング

窯業系サイディング

窯業系サイディングは、セメントを主体とした外壁材で日本では、約7割りのシェアを誇る人気の外壁材です。

窯業系サイティングの費用相場は、4,000円〜6,000円/㎡で、色や柄などデザインの種類が豊富なため、好みのものを選びやすく費用も比較的安いのがメリットです。

また、木質系や樹脂系など施工できる職人さんがあまりいないものと比較して、施工できる職員さんが多いため、安心感があります。

ただ、コーキングの劣化が早く、見栄えが他の外壁材に少し劣るのがデメリットです。

金属系サイディング

金属系サイディング

金属系サイディングは、近年メジャーになりつつあるガルバリウム鋼板やアルミなどの表面材に断熱材を張り合わせた外壁材です。

金属系サイディングの費用相場は、5,000円〜7,000円/㎡で、軽量のため地震の時に建物に負担がかかりにくく、耐水性があり、断熱性もあるため積雪がある地域では特にメリットがあります。

一方で、価格は窯業系サイディングと比較すると若干高くなる点はデメリットです。

ALC

ALCパネル

ALCは、コンクリートに気泡を含ませて軽くした外壁材です。

ALCの費用相場は、7,000円〜15,000円/㎡で、耐火性や耐熱性に優れているメリットがあります。

一方で、水分に弱く、施工費用が高くなりがちなのがデメリットです。

タイル

タイル

タイルは、石や粘土を板状にして、高温で焼いて固めた外壁材です。

タイルの費用相場は、8,000円〜30,000円/㎡と価格が外壁材の中でも高く幅があります。

独特の風合いや高級感があり、外壁として耐用年数が長いのはメリットですが、一方で、価格の高さとタイルのつなぎ目に脆さがあります。

サイディングの張り替え時に注意したい追加コストの罠

サイディングの張り替え時に一番注意したいのが、内部の劣化が見つかり、内部修理の追加コストが予定よりかかる可能性があることです。

いざ工事が始まったものの、内部を修理するために追加の材料費や工期が伸びた分の人件費がかかり、予定より数十万円かかってしまうこともあります。

そのため、工務店の方に、事前にどのような劣化が考えられるか、劣化が見つかった場合、追加でかかる費用はどの程度なのかをすり合わせておく必要があります。

サイディングを張り替える際には、余裕のある予算を組むように注意しましょう。

まとめ

サイディング張り替えの費用相場は、おおよそ150万円〜250万円です。

サイディングの耐用年数は30年〜40年であり、劣化を放置しておくと建物の内部が傷んでしまうことがあるため、劣化が確認できたら一度工務店に相談してみましょう。

複数の業者から相見積もりをとることで、適正な金額がわかり、ご自身と相性がいい業者を見つけやすくなります。

サイディングの張り替えが得意な業者であれば、希望に沿った形で、適切な価格で耐用年数が長くなる提案もしてくれます。

この記事が少しでもサイディングの張り替えを検討する際のお役に立ちましたら幸いです。

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