屋根工事の費用相場は?全8種類の手順や特徴、業者の選び方まで解説

屋根工事まとめ

「屋根工事を検討しているけれど、失敗しないか心配…」

このように感じるのは自然なことです。

屋根工事を人生で行う回数は、業者として屋根を修理する立場でないと少ないため、情報に格差があり、最悪の場合、詐欺にあうケースも存在します。

本記事では、そもそもの屋根工事の必要性から、屋根工事の費用相場や手順、業者の選び方など、屋根工事の知識をギュッと一記事にまとめてお届けしています。

屋根工事を検討しているものの、不安に感じている方は、ぜひご一読下さい。

目次

屋根工事が必要なケースとは?

チェック項目屋根の状態屋根工事の必要性
雨漏りしている屋根材や内部が劣化している屋根工事が必要
天井、壁のシミが広がっている屋根材や内部が劣化している屋根工事が必要
屋根材が割れている内部の劣化が進むと雨漏りする可能性がある屋根工事が必要
屋根材に苔が生えている今後、劣化が進むと雨漏りに繋がる可能性がある今後、屋根工事が必要になる可能性が高い
屋根材が錆びている今後、劣化が進むと雨漏りに繋がる可能性がある今後、屋根工事が必要になる可能性が高い
屋根材に色あせがある表面の塗料が剥がれ、機能が失われつつある屋根塗装によるメンテナンスが必要
雨樋(あまどい)に割れやゆがみがある今後、劣化が進むと雨漏りに繋がる可能性がある今後、屋根工事が必要になる可能性が高い
30年以上屋根の点検や修理をしていない屋根材や内部の防水シートの耐用年数が近い点検が必要。場合によっては屋根工事が必要
屋根工事の必要性チェック表

こちらが屋根工事が必要になるケースをまとめたチェックシートです。

屋根は、直接見る機会が少ないため、明確に雨漏りをしている場合や、天井にシミが広がっているような状態でないと、劣化に気付きにくく、緊急性が高い状態になっていることもあります。

また、住宅密集地では、直接見ることが難しいケースもあるため、チェックが難しいこともあるでしょう。

屋根材の耐用年数は、種類によって様々ですが、おおよそ20年〜40年ほどのものが多く、屋根の下にある防水シートの耐用年数は、おおよそ30年前後です。

そのため、30年以上屋根の点検や修理を受けていない方は、今後も安心してご自宅に住むためにも、一度リフォーム業者に相談することをおすすめします。

どの屋根工事が最適?工事方法別、費用相場や手順・工程、工期などの特徴をまとめて解説【全8種類】

屋根工事名称工事の内容費用相場(30坪)
葺き替え屋根材と下地の交換150万円〜250万円
葺き直し下地を交換し瓦を敷き直す100万円〜200万円
重ね葺き(カバー工法)屋根材や下地を重ねる80万円〜120万円
塗装屋根の外観や機能修復30万円〜50万円
屋根材修繕破損・劣化部位の交換1万5,000円〜3万円
棟板金(むねばんきん)交換天辺の金属・木材の交換10万円〜30万円
漆喰交換瓦を固定する粘土の交換10万円〜25万円
雨樋交換雨樋の交換・清掃など3万円〜30万円
屋根工事の種類・内容と費用相場の表

こちらが屋根工事、全8種類の内容と費用相場の表です。

屋根工事は、屋根全体に工事がおよぶ、葺き替え、葺き直し、重ね葺き、塗装、屋根の一部を工事する屋根材修繕、棟板金交換、漆喰補修、雨樋交換の8種類の工事があります。

また、どの屋根工事が最適なのかについては、劣化の状態、現在の屋根材の種類、周辺環境、耐震性、ご自宅が平家・2階建・3階建てなのか、屋根にアスベストが含まれているのかなど複数の要因によって変わってきます。

それぞれの屋根工事の内容をコンパクトにまとめ、どのようなケースで最適なのかをお伝えします。

屋根葺き替え工事

工事の内容屋根材と下地を新品に交換する
工事の特徴最も大規模かつ高額
費用相場(30坪)150万円〜250万円
工期(かかる日数)10日〜15日
必要な時期の目安築30年〜40年
工事ができる屋根材スレート、アスファルトシングル、金属、瓦
屋根葺き替え工事の特徴まとめ

屋根葺き替え工事の内容

屋根の葺き替え工事の内容は、屋根材と下地を新品に交換することです。

屋根には、屋根材の下にも、防水シート(ルーフィング)や下地となる木材(野地板)などがあります。

例えば、大きな雨漏りが発生してる状況は屋根材だけでなく、防水シートなどの機能が失われて、交換が必要になっているため、屋根材だけでなく、下地の交換も必要になります。

屋根葺き替え工事は、屋根工事の中でも一番規模が大きく、失われた屋根の機能を回復させるための、根本的な問題解決方法です。

屋根葺き替え工事の手順・工程

屋根葺き替え工事の手順・工程は以下の通りです。

  1. 足場を組む
  2. 屋根材の撤去
  3. 防水シートや野地板の撤去
  4. 新しい野地板や防水シートへ交換
  5. 新しい屋根への葺き替え
  6. 新しい棟板金や雨樋へ交換
  7. 足場の解体

屋根葺き替え工事のメリットデメリット

屋根葺き替え工事のメリットは、屋根の劣化に対して、根本的に対処できる方法で、屋根材全体を交換するため、屋根が新築時のように新しくなることです。

雨水からご自宅を守るという屋根本来の機能回復以外にも、外観も美しい状態に戻すことができ、また、古い屋根材の場合、技術の進歩によって機能が上がっている屋根材を導入できる点もメリットです。

それ以外にも、カバー工法と比較して、選べる屋根材が広いため、屋根のデザインにこだわりたい方にもメリットがあります。

一方で、屋根葺き替え工事のデメリットは、工期が長く、費用が高い点、屋根材にアスベストが含まれる場合、処理費用が追加で発生しより高額になる点が挙げられます。

また、住宅密集地や3階建ての場合、発生する屋根の廃材の処分が難しく適さない場合があるのはデメリットです。

屋根葺き替え工事が合うケース

屋根葺き替え工事が合うケースは、屋根全体に劣化がみられ、予算が限られておらず、屋根材にアスベストが含まれていない場合で、住宅密集地や3階建て廃材の処理が難しくないケースです。

また、築年数が30年以上経っており、屋根の外観を好きなデザインに一新したいとお考えの方に合う工事です。

屋根葺き直し工事

工事の内容屋根の下地を交換後、既存の瓦を敷き直す
工事の特徴屋根が瓦のときのみ可能な工事
費用相場(30坪)100万円〜200万円
工期(かかる日数)7日〜10日
必要な時期の目安築30年〜40年
工事ができる屋根材
屋根葺き直し工事の特徴まとめ

屋根葺き直し工事の内容

屋根の葺き直し工事の内容は、屋根の瓦を外して、下地を補修・交換して、再び瓦を戻すという内容です。費用が屋根葺き替え工事より安いのは、屋根の部材代がかからないためです。

瓦屋根のみで行える工事で、他の屋根材の場合は、瓦のように取り外した後に再利用することが難しいためできません。

日本瓦は、耐用年数が30年〜50年と長く、種類によっては100年以上とさらに長いものもあります。

ただ、下地となる防水シートや野地板は30年前後の耐用年数であるため、葺き直しが必要になります。

屋根葺き直し工事の手順・工程

屋根葺き直し工事の手順・工程は以下の通りです。

  1. 足場を組む
  2. 瓦を外す
  3. 防水シートや野地板を剥がす
  4. 新しい野地板や防水シートへ交換
  5. 外した瓦を戻す
  6. 足場の解体

屋根葺き直し工事のメリットデメリット

屋根葺き直し工事の最大のメリットは、屋根葺き替え工事と比較して、新たな屋根材がいらないため、費用が安いことです。

一方で、デメリットは、瓦屋根のみでしかできない工事であり、スレート(コロニアル)やガルバリウム鋼板に代表される金属系の屋根では行うことができないところです。

また、屋根の外観が変更できない点もデメリットと言えるでしょう。

屋根葺き直し工事が合うケース

屋根葺き直し工事が合うケースは、雨漏りが起きているなど屋根の内部に劣化が見られる状態で、屋根材が瓦であり、外観の変更を考えていない場合です。

屋根重ね葺き工事(カバー工法)

工事の内容現在の屋根の上に新しい屋根材などをのせる
工事の特徴葺き替えと比較して安い
費用相場(30坪)80万円〜120万円
工期(かかる日数)5日〜10日
必要な時期の目安築30年〜40年
工事ができる屋根材スレート、アスファルトシングル、金属
カバー工法の特徴まとめ

カバー工法の内容

屋根重ね葺き工事は別名・カバー工法とも呼ばれる工事で、工事の内容は、現在の屋根の上から新しい下地や屋根材を重ねる工事です。

葺き替えと比較して、屋根材を撤去する費用がかからないため、費用が安く済み、工期も短くなります。

ただ、デメリットが多い工事であるため、メリットとデメリットを把握した上で、慎重に選択する必要があります。

カバー工法の手順・工程

カバー工法の手順・工程は以下の通りです。

  1. 足場を組む
  2. 既存の屋根を洗浄
  3. 棟板金などの撤去
  4. 新しい下地や防水シートを張る
  5. 新しい屋根材を葺く
  6. 足場の解体

カバー工法のメリットデメリット

カバー工法のメリットは、葺き替えと比較して費用が安く済み、工期が短いところです。また、断熱性が上がり、防音性も高くなります。

その他にも、既存の屋根材にアスベストが含まれていた場合、撤去費用がかからないのがメリットです。

一方、デメリットとして、既存の屋根内部の劣化を確認できないため、異常があってもわからないことや、使える屋根材が基本的に金属系に限られることがあります。

また、次回修理する際のコストが上がるのもデメリットです。

次回の修理が屋根葺き替えだった場合、撤去する屋根材や下地の数は2倍になるため、工事にかかる日数が増えるだけでなく、廃材の処理費も増えることになります。

その他にも、屋根の重量が増すため、影響が大きいわけではありませんが、耐震性は下がります。

カバー工法が合うケース

カバー工法が合うケースは、屋根の全体を修理する上で、できるだけ費用を抑えたい場合や、寒い地域にお住まいで断熱性をあげたいと考えているケース、線路沿いにお住まいで防音性をあげたいケースなどがあります。

屋根塗装工事

工事の内容屋根を塗装する
工事の特徴屋根の劣化を防ぐメンテナンス
費用相場(30坪)30万円〜50万円
工期(かかる日数)10日〜15日
必要な時期の目安築15年〜20年
工事ができる屋根材スレート、アスファルトシングル、金属
屋根塗装工事の特徴まとめ

屋根塗装工事の内容

屋根塗装工事の内容は、既存の屋根を洗浄・塗装して屋根の劣化を防ぎ、外観を美しく保つ工事です。

素材の変更はないものの、屋根の色が変わるだけでも、印象が変わるため、家全体の印象を新しくしたいときに有効です。

一方で、塗装によって屋根材自体の耐用年数は伸びるものの、下地の耐用年数が変わるわけではないため、下地の寿命も考えて工事を選択する必要があります。

屋根塗装工事の手順・工程

屋根塗装工事の手順・工程は以下の通りです。

  1. 足場を組む
  2. 屋根の洗浄
  3. 下地処理
  4. 下塗り
  5. 中塗り
  6. 上塗り
  7. 足場の解体

屋根塗装工事のメリットデメリット

屋根塗装工事のメリットは、塗装によって屋根の色などを変更することで、印象が変わり、外観を美しくすることができる点です。また、屋根材の寿命が伸びる点もメリットです。

一方で、デメリットとして、屋根の下地の耐用年数が変わるわけではないため、塗装時期や塗料の種類によっては、下地の方が早く耐用年数を迎えてしまうデメリットがあります。

そのため、築年数が30年を超えている場合は、塗装以外にも、葺き替え工事なども検討する必要があります。

屋根塗装工事が合うケース

屋根塗装工事が合うケースは、屋根や下地の機能に問題がなく、築年数が15年前後経過しており、既存の塗料が耐用年数を迎えているケースです。

塗料は種類によりますが、人気で使われることが多いシリコン塗料であれば、10年〜15年ほどで耐用年数が過ぎるため、屋根の耐用年数が短くならないように塗装を検討する必要があると言えます。

屋根材修繕工事

工事の内容屋根の破損・劣化部位の修繕・交換
工事の特徴費用は安いものの、足場代で高くなるケースがある
費用相場(30坪)3万円〜30万円
工期(かかる日数)1日〜3日
必要な時期の目安屋根の破損が発見された場合
工事ができる屋根材スレート、アスファルトシングル、金属、瓦
屋根材修繕工事の特徴まとめ

屋根材修繕工事の内容

屋根修繕工事の内容は、破損・劣化した屋根の一部を修繕・交換するといった内容です。

足場の費用を含めないと3万円ほどですが、足場を組む場合は20万円ほどの費用が発生します。

そのため、屋根材修繕工事の費用のほとんどは、足場代です。屋根の工事では、足場を使うケースが多く、ベランダなどから屋根に登ることができない場合は、足場が必要です。

屋根材修繕工事の手順・工程

屋根修繕工事の手順・工程は以下の通りです。

  1. 足場を組む(必要な場合)
  2. 破損した屋根材を外す
  3. 新しい屋根材を張る
  4. 足場の解体(足場使用時)

屋根材修繕工事のメリットデメリット

屋根修繕工事のメリットは、部分的な工事なので、全体的な工事と比較して費用が安いところです。

一方で、デメリットとして、足場が必要な場合、部材代よりも、足場代の方が高くつく点があげられます。

加えて、修理箇所だけ周囲の屋根材と色合いが変わるため、外観を損なうケースもあります。

また、屋根材や下地の耐用年数が近い場合、ほどなくして屋根全体の修理が必要になるケースがあり、余分に必要かかる可能性がある点もデメリットです。

屋根材修繕工事が合うケース

屋根材修繕工事が合うケースは、屋根材や下地の耐用年数をむかえるまで、まだ時間的な余裕があるものの、屋根の一部に破損が生じていて、屋根材の修繕が必要なケースです。

棟板金交換工事

工事の内容屋根天辺の金属、木材の交換
工事の特徴屋根の中でも耐用年数が短い部位の工事
費用相場(30坪)10万円〜30万円
工期(かかる日数)2日〜4日
必要な時期の目安築15年〜20年
工事ができる屋根材スレート、アスファルトシングル、金属、瓦
棟板金交換工事の特徴まとめ

棟板金交換工事の内容

棟板金交換工事の内容は、屋根の天辺の金属と木材を交換することです。

スレートと金属の屋根材の場合は、棟の素材が板金ですが、瓦の屋根は、棟の素材は瓦でできているため、棟瓦や土台を交換する工事(=取り直し工事)になります。

棟板金は、屋根の頂点に位置するため、屋根全体や防水シートなどの下地と比較して、天候の影響を受けやすく、耐用年数が短いため、築15年を目安に交換を検討する必要が出てきます。

棟板金交換工事の手順・工程

棟板金交換工事の手順・工程は以下の通りです。

  1. 足場を組む(必要な場合)
  2. 棟板金と下地木材を外す
  3. 下地木材と棟板金を新しいものに交換する
  4. 足場を解体(足場使用時)

棟板金交換工事のメリットデメリット

棟板金交換工事のメリットとしては、屋根の一部のみに対する工事であるため、屋根全体の工事と比較して費用が安く済む点です。

一方、デメリットとしては、棟板金の費用より、足場代の方が高くなる点です。

築年数が30年を超えているような場合では、近いうちに屋根全体の修理が必要になることがあり、足場代が2回分かかってしまう可能性があるため、慎重に判断する必要があります。

棟板金交換工事が合うケース

棟板金交換工事が合うケースは、築年数が30年以上経っておらず、屋根材や下地が耐用年数より前で、棟板金に破損が見られるケースです。

漆喰交換工事

工事の内容瓦屋根の棟と下地を固定する漆喰を交換
工事の特徴瓦屋根のみで行われる工事
費用相場(30坪)10万円〜25万円
工期(かかる日数)2日〜4日
必要な時期の目安築15年〜20年
工事ができる屋根材
漆喰交換工事の特徴まとめ

漆喰交換工事の内容

漆喰交換工事の内容は、瓦屋根の天辺部分である棟とその下地を固定する役割の漆喰を新しくするという内容です。

漆喰は、粘土状の固体で、接着剤の役割を果たしていますが、経年劣化によって接着力が弱くなり、剥がれてしまいます。

剥がれたをそのままにしておくと、雨水の侵入を許してしまい、雨漏りの原因になる可能性があるため、築15年を目安に交換を検討する必要があります。

漆喰交換工事の手順・工程

漆喰交換工事の手順・工程は以下の通りです。

  1. 足場を組む(必要な場合)
  2. 古い漆喰を剥がす
  3. 新しい漆喰を塗る
  4. 足場の解体(足場使用時)

漆喰交換工事のメリットデメリット

漆喰交換工事のメリットは、全体の修理ではなく、部分的な修理であるため、費用が安く済む点です。

一方で、デメリットとして、下地自体の耐用年数が伸びるわけではないため、防水シートなどの劣化が進んでいる場合、葺き直しも検討する必要があります。

漆喰交換工事が合うケース

漆喰工事が合うケースは、屋根材が瓦で、防水シートなど下地に劣化が認められず、棟瓦周辺に破損・劣化が認められる場合です。

雨樋交換工事

工事の内容破損した雨樋の交換・修理や清掃など
工事の特徴詰まりなど軽微な状態か破損しているかで金額が前後する
費用相場(30坪)3万円〜30万円
工期(かかる日数)1日〜4日
必要な時期の目安築10年〜20年
工事ができる屋根材スレート、アスファルトシングル、金属、瓦
雨樋交換工事の特徴まとめ

雨樋交換工事の内容

雨樋交換工事の内容は、破損している雨樋を交換することです。他にも、雨樋の修理として、詰まっている状態を清掃することで、機能を回復させたりするケースもあります。

雨樋の役割は、雨水を外壁に流れないようにすることですが、機能が失われると外壁の寿命が縮む可能性がある他にも、外壁を伝って窓枠から雨水が入ってきてしまうことがあります。

そのため、雨樋の破損などが確認できた場合は、交換が必要です。

雨樋交換工事の手順・工程

雨樋交換工事の手順・工程は以下の通りです。

  1. 雨樋を外す
  2. 雨樋を支えていた金具を外す
  3. 金具を支えていたビスの穴を補修
  4. 新しい金具を付ける
  5. 新しい雨樋を付ける

雨樋交換工事のメリットデメリット

雨樋交換工事のメリットは、部分的な修理であるため、全体的な修理と比較して、費用が安いことです。また、低い場所であれば、DIYが不可能ではなく、ご自身でも可能です。

一方、デメリットとしては、雨樋だけ新しくなるため、色合いが周囲と異なり、浮いた印象になってしまうことがデメリットと言えるでしょう。

雨樋交換工事が合うケース

雨樋交換工事が合うケースは、雨樋が破損している場合で、屋根や下地の耐用年数が過ぎていないケースです。

築30年以上経過している場合は、屋根の葺き替えなども合わせて検討する必要があります。

屋根材の種類と築年数で考える必要な屋根工事

先ほどは、屋根工事の種類ごとに必要や内容など特徴をまとめてお伝えしましたが、今度は屋根材の種類と築年数と角度を変えて屋根工事についてお伝えします。

屋根の重要な機能である防水機能は、経年劣化によって衰えていきます。基本的な部分は同じですが、それぞれの屋根材の種類ごとに必要な項目を抑えていきましょう。

スレート屋根

築年数スレート屋根で必要な屋根工事
築5年ごとひび割れの点検や補修
築15年棟板金の交換
築30年〜40年葺き替え
スレート屋根の築年数と必要な屋根工事

スレート屋根の特徴として、ひび割れが起きやすいという特徴があります。

ひび割れは些細なものだからと放置しているとそこから劣化が始まり、雨漏りに繋がりかねません。

5年ごとに点検をすることで、劣化を防ぎ雨漏りを防ぐことが可能です。

築15年を過ぎると棟板金が耐用年数をむかえます。耐用年数を過ぎると棟板金に使われている釘が、台風などの強風時に抜けてしまうことがあります。

通常は気づかないことが多いため、そのまま放置することとなり、雨漏りに繋がることがあるので、注意が必要です。

築30年〜40年を目安に、葺き替えが必要なのは、既にご説明の通り、屋根材や下地が耐用年数をむかえるためです。

今後も安心してお住まいになるためにも、40年までを目安に屋根を葺き替えることをおすすめします。

金属屋根

築年数金属屋根に必要な屋根工事
築5年ごと異常がなければ特になし
築15年棟板金の交換
築30年〜40年葺き替え
金属屋根の築年数と必要な屋根工事

金属屋根は、トタン屋根やガルバリウム鋼板など金属製の屋根のことで、スレート屋根と違い、5年ごとのメンテナンスは特段必要ありません。

ただ、築15年に耐用年数をむかえる棟板金の交換や、築30年〜40年を目安に屋根の葺き替え工事は必要となります。

瓦屋根

築年数瓦屋根に必要な屋根工事
築5年ごと異常がなければ特になし
築15年棟の取り直し
築30年〜40年葺き替えや葺き直し
瓦屋根の築年数と必要な屋根工事

瓦屋根は、頑丈さが長所で、瓦自体の耐用年数は非常に長いため、5年ごとの点検などは特段不要です。

ただ、棟瓦は、築15年を目安に、土台の木材や土が劣化するため、台風や地震などの影響で、瓦が飛んでしまったり、崩れる可能性が高くなってきます。

そのため、他の屋根材と同じように棟を新しくする必要があり、棟の土台や棟瓦を解体して再度作り直す必要があります。

また、築30年〜40年をむかえると、瓦の耐用年数はまだ大丈夫なものの、瓦の下にある防水シートや野地板が耐用年数をむかえてしまいます。そのため、葺き直しや葺き替えが必要になります。

アスファルトシングル

築年数アスファルトシングルに必要な屋根工事
築5年ごと屋根材の剥がれの点検や補修
築15年棟板金の交換
築30年〜40年葺き替え/カバー工法
アスファルトシングルの築年数と必要な屋根工事

アスファルトシングルの屋根は、大きなシート状の屋根材を接着剤で下地の上につけている屋根です。

軽くて、費用が安いなど、メリットが多い素材ですが、剥がれやすいデメリットもあるため、築5年ごとに剥がれがないか点検や補修をした方が良い屋根材です。

他の屋根材と同じように、築15年を目安に、棟板金の交換、築30年〜40年を目安に下地や屋根材を交換するために、葺き替えを検討する必要がが出てきます。

アスファルトシングルは、軽くて防水性が高いため、他の屋根材と比較して、カバー工法がマッチする素材なので、カバー工法を検討するのも1つの方法です。

失敗しない屋根工事業者の選び方、5つのコツ

誰しも屋根工事の業者選びで失敗したくないと考えていると思います。

そこで、失敗しない屋根工事業者の選び方、5つのコツをお届けします。

屋根工事の種類によって専門性の高い業者を選ぶ

業者葺き替え葺き直しカバー工法屋根塗装部分的な修理
板金業者××
瓦葺業者×
塗装業者
リフォーム工務店
ハウスメーカー
屋根工事業者の種類と専門性の高い工事に関する表

屋根工事と一言にいっても、8種類の工事があることをお伝えしましたが、屋根の工事は、扱う素材によって適切な業者が異なるというポイントがあります。

例えば、金属屋根は板金業者、瓦屋根は瓦葺業者、塗装は塗装業者が適任です。

金属屋根や瓦屋根以外の、スレート(コロニアル)やアスファルトシングルは、板金工、瓦葺工でも扱っています。

スレートやアスファルトシングルなどの素材を専門に扱う職人さんもいますが、瓦葺業者や板金業者と比較すると少ないのが実情です。

また、自社で職人を雇っていないリフォーム工務店やハウスメーカーは、下請けに外注して中抜きすることがあるため、注意が必要です。

ただ、屋根のリフォーム市場は、市場が小さく、1つの業者で全て自社でこなせることは少ないため、専門業者でも下請けに外注するということは起こり得ることではあります。

例えば、屋根葺き替え工事を板金業者に依頼し、塗装も必要になった場合、板金業者から塗装業者に塗装を外注するというケースがあります(もちろん、板金も塗装もできる業者も存在します)。

大切なのは、適切な金額で見積もりが作られているかどうかで、相場を把握するためにも、リノベイでは相見積もりを取ることをおすすめしています。

詳細な見積もりを作る業者を選ぶ

詳細な見積もりの基本形は、『部材名』×『単価/㎡』×『修理部位の面積(㎡)』=『金額』で作られます。

見積もりは、業者によって形式は様々ですが、ポイントになる点は、見積書に抽象的な費用を作らない業者を選ぶことです。

リフォームなどの現場では、抽象的な項目を作って、そこに必要をのせることで、本来よりも利益を上乗せする手法があります。

屋根工事は人生で何度もするものではなく、お客さま側と業者のとの間に大きな情報格差があるものです。

『雑費』などと抽象的な表現が使われている場合、具体的な内容を確認するようにしましょう。納得いく回答が得られない場合は、契約を見送るべきです。

相見積もりをして業者を選ぶ

見積書を詳細に作っていても、実は相場より各項目で少しづつ高めに見積もりを作っているというケースも考えられなくはないケースです。

そのような事態を避けるためにも、複数の業者から相見積もりを取り、費用が適正な相場なのか確認することで、悪い業者に施工されるリスクを下げることができます。

相見積もりは、業者間に競争を発生させ、割高な見積もりを作る業者を避けることができ、ご自身の家を守るのに重要な役割を果たしてくれます。

ただ、中には、ご自宅の屋根の状況を考えて、良い素材を使った見積もりを出したために、費用が高く見えるケースもあります。

安いから良いというわけではなく、業者が本当にご自宅のことを考えてくれているのか、要望に反った提案をしてくれる業者なのか、相見積もりの内容や折衝する中で、感じることができる業者を選ぶことが重要です。

許可や資格がある業者を選ぶ

建設関係の許可や資格には様々なものがありますが、国土交通大臣、または知事から建設業の許可を受けている業者は、そうでない業者より信頼感があると言えます。

建設業の許可は、工事ごとに全部で29種類あり、例えば、屋根工事には、屋根工事業の許可があります。

建設業の許可は、建築業法第3条に基づいたもので、建築一式工事以外の建設工事を行う場合、請負金額500万円以上の場合に必要になります。

それ以下の金額では必要はないのですが、許可を持っているということは、その分野においてある程度、大きな工事を受注できるだけの体制が整っていることの証です。

たま、資格については、瓦屋根の場合、かわらぶき技能士、瓦屋根工事技士、瓦屋根診断技士といった資格があります。

屋根塗装の場合は、塗装技能士という資格があり、板金業者であれば、建築板金の資格があるため、資格を持っている方が、持っていないより勉強熱心であることがわかります。

地域密着の業者を選ぶ

地域密着の業者を選ぶメリットは、長く存続している業者であれば、腕が良い職人さんが在籍しており、評判が良い可能性が高いところです。

対応する地域を絞っているということは、評判が悪い場合、長く続けることが難しく、10年以上地域密着で続いている業者であれば、実力が担保されている可能性が高く、失敗する可能性を下げることができます。

屋根工事で注意したい詐欺の話!悪徳業者を避けるには?

屋根工事で注意したいのが詐欺のような悪徳業者です。

突然、訪問営業をしてきて、不安や緊急性を煽るように話をしたり、今なら値引きをするといった限定性をアピールする手口など、営業におけるクロージングのテクニックを使用するような業者は要注意です。

悪徳業者による詐欺から身を守るためには、

  1. 訪問営業の業者と契約しない
  2. 無料・大幅値引きなどの誘い文句にのらない
  3. 詳細な見積もりを出せない業者と契約しない

この3つが重要なポイントです。

「おかしい」「詐欺かもしれない」と感じたら、契約前であれば、他の業者の見積もりと比較したり、契約前のやりとりをメモや録音など残る形にしておくことが大切です。

契約後の場合、契約から日が浅い場合は、クーリングオフ制度の活用をしましょう。その他にも、消費生活センターなどの期間に相談する方法もあります。

屋根工事に関するよくある質問・疑問

屋根工事中に雨が降ってきた場合はどうなるの?

屋根の工事中に雨が降ってきた場合、屋根材を剥がしている状態では、下地である野地板が水を吸い、腐食するリスクがあるため、ブルーシートで保護をして工事を中断するのが一般的です。

屋根工事に足場は必要なの?

住宅密集地など設置が難しい場合を除き、基本的に必要となるケースが多いです。特に屋根の葺き替えなど屋根全体の修理が必要なケースでは必須です。

屋根工事後にすぐ雨漏りした場合は?

施工不良の可能性が高いと言えるでしょう。保証によって無料で直せるケースもありますので、まずは施工した業者に連絡をとりましょう。

屋根工事中に家に不在でも大丈夫?

不在でも屋根工事は進めてくれるため、大丈夫です。

屋根工事中に家のトイレを業者さんに貸す必要はある?

トイレを貸す必要はありません。業者によっては、トラブルを避けるために施工している家のトイレを使わないことがあります。

屋根工事に使える助成金はある?

助成金は、省エネ、耐震など項目があり、例えば、断熱効果のある塗料で屋根塗装をする場合に受け取れるケースがあります。お住まいの地域の自治体によって制度が異なるため、まずは自治体のHPを確認するか、電話してみましょう。

まとめ

屋根工事には、8種類の工事があり、ご自宅の築年数や、屋根材、屋根の状態によって適切な工事が異なります。

屋根工事で失敗しないためには、ご自宅の屋根材や屋根の状態に合う工事について理解を深め、実績があり、詳細な見積もりを作ってくれる地域密着型、かつ専門性の高い業者に相見積もりを取ることが大切です。

屋根工事詐欺に騙されないためにも、訪問営業型の業者との契約は避け、見積もりの価格が適切か、他の業者と比較するようにしましょう。

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