外壁の気泡・ピンホールに要注意!発生原因と対処法を解説

外壁塗装のピンホール

外壁塗装の気泡とピンホールは同じもののことで、施工不良からくる症状の1つです。

下塗りや中塗り塗料が乾いてない状態で上塗りすると、中塗り塗料に含まれる水分が蒸発して上塗り塗料に穴が開きます。

ピンホールを対処せずに放置すると、塗装の剥がれや雨漏りの原因になるため、適切な対処が必要です。

この記事では、

  • ピンホールとは?
  • ピンホールの起きる原因
  • ピンホールを放置するとどうなる?
  • ピンホールを発見した場合の対処法
  • ピンホールの手直しについて

などについて説明しています。

ピンホールを初めて聞いた方や、現在ピンホールで悩んでいる方まで、この記事を読めばピンホールのことがすべてわかります。施工不良を見抜く力を身に付けましょう。

この記事のポイント
  • ピンホールは塗装表面に出る小さな穴
  • ピンホールの発生原因のほとんどは施工不良によるもの
  • ピンホールを放置すると塗装の剥がれや雨漏りに繋がる
  • ピンホールを発見したらまずは施工業者に連絡する
  • 自身で補修するにはリスクが大きいため業者に依頼する
目次

ピンホールとは?

ピンホール

ピンホール(気泡)は、外壁塗装の施工から約1週間後に起こる症状で、塗装の表面に1mm~3mm程度の小さい穴が開いた状態のことです。

ピンホールは1つだけではなく、無数に穴が開いていることが多く、近くで見ないとわからないほど小さい穴なので、見落とすケースもあり注意が必要です。

小さな穴なので「気にしなくても大丈夫だろう」と思われるかもしれませんが、外壁塗装の劣化を早める1つの要因になりかねませんので、適切に対処しましょう。

ピンホールには、

  1. 下地まで貫通している穴
  2. 表面の塗膜だけに開いている穴

の2種類があり、それぞれに特徴があります。

下地まで貫通している穴

外壁塗装は基本的に下塗り・中塗り・上塗りの3層に分かれておりますが、どの層にも穴が開いてしまい、下地まで貫通していることがあります。

下地まで貫通している穴の場合、下地に雨水が侵入してしまうため、早めの対処が必要です。

表面の塗膜だけに開いている穴

表面の塗膜だけに開いている穴は、上塗り塗料の泡が弾けて跡が残っている状態です。耐久性に問題はなく早急に対処する必要はありません。

ピンホールが起きる原因

そもそも、なぜピンホールが起きてしまうのかと言いますと、外壁塗装の施工中に原因があります。

代表的な原因は、

  1. 気温の影響
  2. 塗料の乾燥不足
  3. 下地の清掃や処理不足
  4. 塗料の塗りが厚い
  5. 塗料の希釈ミス

があります。

どの原因も同様に施工不良が起因しています。下地処理をしっかり実施し、乾燥時間を十分とって、希釈率を間違えなければピンホールは発生しません。

信頼できる業者さんに依頼することが何より大切です。

それぞれについてご説明します。

気温の影響

塗料は気温が5℃以下の場合は塗装できません。

これはどの塗料メーカーも同じですが、5℃以下にも関わらず塗ってしまうと塗料が乾燥しにくくなり、後に乾燥していない部分が蒸発してピンホールが発生します。

塗料の乾燥不足

塗料はしっかりと乾燥させてから次の工程に移る必要がありますが、乾燥不足のままだと上記と同じく後に乾燥していない部分が蒸発してピンホールが発生します。

これは作業を早く終わらせたいがために十分な乾燥時間を置かなかったことが原因です。

下地の清掃や処理不足

塗装する前には必ず清掃や下地処理を実施します。

しかし、清掃が不十分でゴミが残っていたり、下地のひび割れや凹凸、穴などがそのままの状態だと、空気が溜まりやすい場所ができ、塗装した後に空気が弾けてピンホールが発生します。

塗料の塗りが厚い

塗料を厚く塗るとその分乾燥時間が長くなります。そうなると乾燥不足のまま上塗りしてしまう可能性が高くなり、ピンホールが発生します。

塗料の希釈ミス

塗料には希釈率と言われる割合があり、ちょうど良い粘度でないとピンホールが発生する原因になります。

塗料は原液をそのまま使用するのではなく、基本的には油性塗料はシンナーで、水性塗料は水で薄めるのですが、その割合を間違えると粘度が高くなったり低くなったりします。

この希釈率は気温や湿度によっても変わってくるため、職人さんの技量が重要な部分です。

特に粘度が高い場合、ローラーやハケで塗る際に塗料が引っ張られて、塗料内部に空気が溜まりやすくなります。そうなると溜まった空気が内部で弾けてしまい、ピンホールが発生します。

一方、粘度が低すぎても下地の穴に吸収されやすく、ピンホールの原因になるので、希釈はバランスが大切です。

ピンホールを放置するとどうなる?

次に、ピンホールを対処せずそのまま放置するとどうなるのかご紹介します。

ピンホールを放置した場合に起こるのは以下2つの症状です。

  1. 塗装の剥がれ
  2. 雨漏りの発生

が起きてしまいます。それぞれについてご説明します。

塗装の剥がれ

まず、起きる症状は塗装の剥がれです。

ピンホールに雨水が侵入すると、外壁塗装の下塗り・中塗り・上塗りの隙間や下地(外壁材)と下塗りの隙間に雨水が入り込み、塗装の剥がれに繋がります。

外壁塗装は下地(外壁材)を保護する役割がありますので、塗装が剥がれてしまうと下地(外壁材)の劣化が早まります。

雨漏りの発生

ピンホールによって下地まで貫通した穴が開いてしまうと、そこに雨水が侵入し、雨漏りする可能性があります。

雨漏りはすぐに発覚せず、少しずつ雨水が侵入し、数年後に発覚するケースがほとんどです。未然に防止できるため、ピンホールの確認はしっかり行いましょう。

ピンホールを発見した場合の対処法

では、ピンホールを発見した場合どのような対処をすればいいのでしょうか?

  1. 施工業者に連絡する
  2. 保証書の内容を確認する

こちらの2つの対処法について、それぞれご説明します。

施工業者に連絡する

前述の通り、ピンホールの原因は施工不良に起因しています。

保証の範囲内で手直ししてもらうためにも、まずは施工業者に連絡し、現状を見てもらいましょう。

施工業者の中には、手直ししたくないので「問題ないです」と言う可能性があります。

その場合、下記のことを確認しましょう。

  1. なぜ問題ないのか詳しく聞く
  2. 今後ピンホールが原因で剥がれや雨漏りが発生した場合に無償対応が可能か確認する(内装工事も含めて)
  3. なぜ問題ないのか、今後の対応などついて書面で回答を求める

特に重要なのは証拠を残すために現状のピンホールの写真を撮ることです。

また、外壁のどの場所で発生したのかわかるように、付近のサッシや雨樋なども含めて一緒に写真を撮るようにしましょう。

保証書の内容を確認する

施工業者との話をスムーズに行うためにも、保証書の内容を事前に把握しておきましょう。

確認する内容は以下の3つです。

  1. 保証範囲
  2. 保証期間
  3. 免責事項

事前に把握することで施工業者の対応によっては反論可能です。

また、保証書をなくしてしまった場合は、施工業者にコピーを貰いましょう。施工業者は必ず保管しておりますのでコピーを貰うことはできます。

ピンホールの手直しは業者に依頼した方が良い3つの理由

「穴を埋めるだけなら自分でやろう」

と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、おすすめできません。

理由としては、

  1. 施工業者の保証が適用できなくなる可能性がある
  2. 被害が拡大する可能性がある
  3. 転落の危険性がある

があります。それぞれについてご説明します。

施工業者の保証が適用できなくなる可能性がある

ご自身で補修してしまうと、塗膜の剥がれがあった際、施工時の不良なのか、補修時の不良なのかの判断がつきにくく保証が適用されない可能性があります。

そのため、まずは施工業者に保証が適用されるのか確認しましょう。

被害が拡大する可能性がある

ピンホールの補修は「穴を塞げばいいだけ」と考えるかもしれませんが、実際はそうではありません。

ピンホールがあるということは、既に水が侵入している可能性があるため、しっかり乾燥させた上で穴を埋める必要があります。

乾燥させずに埋めてしまうと、中に残った水が蒸発し塗膜を押し出しますので、被害が拡大する可能性があるのです。

ピンホールに水が侵入しているかどうかは判断が難しいため、施工業者に見てもらい適切な補修をしてもらいましょう。

転落の危険性がある

この点は想像つきやすい思いますが、外壁での作業ですので高い位置の場合は脚立や梯子を使用する必要があり、慣れてないと転落する危険性があります。

また、窓から身を乗り出して塗ったりするのも危険ですので、おすすめいたしません。

以上のことから、ご自身での手直しは極力やめた方が賢明です。とにかくピンホールを見つけたらまずは施工業者に見てもらうよう依頼しましょう。

ピンホールの手直しは大きさによって方法が変わる

ピンホールは、状態によって手直し方法が変わります。

どのような状態があるかと言いますと、大きく分けて

  1. ピンホールの穴が小さい場合
  2. ピンホールの穴が大きい場合

の2種類があります。それぞれについてご説明します。

ピンホールの穴が小さい場合

ピンホールの穴が小さい場合は、基本的に上から再塗装すれば大丈夫です。

上記でもお伝えしたとおり、内部に水が入っていないか確認し、入っていたらしっかり乾燥させた上で再塗装します。

ピンホールの穴が大きい場合

ピンホールの穴が大きい場合は、下地まで貫通していることがありますので、微弾性フィラー(下塗り材の1つ)で補修した上で再塗装します。

また、ピンホールの状態が酷かったり、無数にある場合は一度全部の塗膜を剥がした上で、下地処理からやり直す可能性もあります。

このようにピンホールの状態によって手直し方法が異なりますので、ご自身で判断するのではなく、施工業者に見てもらい判断してもらいましょう。

まとめ

ピンホールは非常に小さい穴なので発見しにくく軽視しがちですが、放置すると外壁塗装の耐久性に問題が出てきますので、見つけたら適切に対処しましょう。

ピンホールについてポイントをまとめると、

  • ピンホールのほとんどは施工不良が原因
  • ピンホールを放置すると塗装の剥がれが発生し、後に雨漏りの発生に繋がる
  • ピンホールを見つけたらまずは施工業者に連絡する
  • ご自身で補修しようとしない

です。この記事の内容がピンホールの適切な対処のお役に立てましたら幸いです。

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