断熱塗料は屋根に効果あり?遮熱塗料との違いや各メーカー塗料の種類

断熱塗料

「断熱塗料って本当に効果があるの?」「遮熱塗料と何が違うの?」

外壁や屋根の塗装を検討しているうちに断熱塗料が気になってこのように感じていませんか?

断熱塗料も遮熱塗料も屋根用の塗料がメインですが、断熱塗料は熱伝導率を下げることで、遮熱塗料は熱を跳ね返すことで熱から住宅を守るという違いがあります

それ以外にも細かな違いありますので、本記事では断熱塗料と遮熱塗料の違いの比較や屋根への断熱効果、各メーカーの塗料の種類など疑問を解消していただけるように情報をまとめてお届けします。

この記事のポイント
  1. 断熱塗料は熱伝導率を下げ、遮熱塗料は熱を反射する
  2. 金属系の屋根や天井が低いなら効果が高い
  3. 樹脂のグレードで耐用年数が変わる
目次

断熱塗料と遮熱塗料の違いを比較

 比較項目断熱塗料遮熱塗料
熱の遮断方法熱伝導率を下げる熱を反射する
耐用年数15年〜20年10〜15年
メリット通年で適温を維持しやすい
節電・省エネ効果が高い
価格が安い
デメリット価格が高い冬は寒くなりやすい
冬の暖房代は軽減しにくい

断熱塗料と遮熱塗料の簡単な特徴の違いを比較した表を作りました。

断熱塗料の方が遮熱塗料と比較して耐用年数が長いものが多く、その分価格は高いです。

ただ、断熱塗料は熱伝導率を下げることで冬でも暖かい住環境をサポートしてくれるため、価格が高い分節電効果も高く電気代が安く住む可能性が高くなります。

一方で、遮熱塗料は太陽の熱エネルギーを反射する方式であるため、冬の時期は暖かさを届けにくいというデメリットがあります。

デメリットはあるものの冬場の太陽は日射角度が夏と比較して低く、空気が乾燥して熱が家に届きやすい状態になるため、夏に享受するメリットの方が大きくなります。

断熱塗料を屋根に塗ったとき効果が高くなる条件は?

ガルバリウム鋼板やトタン屋根など金属製の屋根

ガルバリウム鋼板やトタン屋根(亜鉛にメッキの素材)の場合は断熱塗料を屋根に塗った場合効果が高くなります。

理由は金属は熱伝導率が高いため、屋根表面の温度が高くなりやすく、その結果室内に伝わってくる熱も高くなるからです。

そのため、スレートや瓦、コンクリート、ALCなどの屋根と比較して断熱塗料を塗るメリットが大きくなります。

断熱材が使われていない古い家の場合

断熱材がない家は熱を遮る要素が低いため、室温が高くなりやすいです。

そのため、断熱塗料を使って室温にアプローチするメリットが大きく、効果があります。

ただ、断熱塗料は断熱材より効果があるわけではないため、一番は断熱材を使ってリフォームをすることではあります。

屋根を塗装するだけでなく断熱材などを使いリフォームする場合、地方自治体から補助金がでるところもあります。

天井が低い場合

天井が高いと空気量が多くなり、熱の伝達が穏やかになり室温が高くなりにくいです。

逆に天井が低い場合は、空気が少なく熱が伝わりやすいため、断熱塗料の効果が高くなります。

また、吊り天井がない場合も同様に居住スペースまでの距離が近く熱が伝わりやすいため、断熱塗料の効果が高くなります。

断熱塗料の各メーカー塗料の種類

メーカー塗料名耐用年数設計価格/㎡
日進産業ガイナ15年〜20年3,760円〜5,460円
シンマテリアルワンキルコ15年前後4,160円前後
OKUTAロハスコート15年前後3,580円前後
ミラクールミラクール10年〜15年5,090円〜7,220円
東亜システムクリエイトヒートカット非公開5,500円〜6,240円

断熱塗料を販売している各メーカーの塗料の種類、耐用年数、設計価格を表にまとめました。

設計価格は業者向けの販売価格であるため、施工の際は設計価格より3〜4割ほど安くなることが多いです。

ガイナ

ガイナは断熱と遮熱の2つの機能を持っています。

断熱・遮熱塗料の中でも知名度が高く、ロケットに使われている塗料の技術を応用したことでも有名です。有名な塗料だけあって取り扱い工務店が多く施工実績も多いため、安心感があります。

断熱・遮熱だけでなく防音や消臭など非常に多機能ですが、価格が高いのがネックで、シリコン塗料よりもおおよそ1.5倍ほどの価格です。

また、ツヤ消しのみである点や濃い色が選べない点もデメリットです。

ツヤや色についてそこまでこだわりがなく、機能性を追求したいのであればおすすめの塗料です。

キルコ

キルコは断熱・遮熱機能を双方持ってる塗料です。以前はキルコートでしたが名前が変更されました。

ツヤありのトップコート(仕上げ)を重ねて塗る仕様になっているため、表面の層が経年劣化しても下の層が断熱性を発揮してくれるメリットがあります。

ただ、選べる色が少ないため、デザイン性を重視するのであればおすすめできません。

ロハスコート

ロハスコートは高い伸縮性があり弾性が高く、耐候性にも優れた塗料です。

温度の変化や振動に強いため、寒暖差が激しい地域やひび割れしやすい素材の塗装に向いています。

トップコートが別の塗料として用意されており、断熱塗料の層を作ることでより高い断熱性能を作ってくれます。

また、綺麗なツヤに仕上がるためツヤありがお好みであれば選択する価値があります。

一方で、濃い色には対応できないケースもあるため、塗る色を決めている場合は注意が必要です。

ミラクール

ミラクールは断熱・遮熱効果を持った屋根・外壁用塗料です。樹脂ベースのグレードはアクリル〜フッ素まであります。

屋根や外壁だけでなく道路の断熱・遮熱に使われることもあり、国会議事堂前の塗装に採用された実績があります。

信頼性を重視したいのであれば選択肢に入る塗料です。

ヒートカット

ヒートカットは主に自動車塗料として使われることもある塗料ですが、断熱・遮熱効果に優れた塗料です。

NASAのスピンオフ技術を応用して作られた塗料の日本商標版です。

セラミック真空バルーンによって熱や音をカットし0.3mmほどの薄い塗膜であっても高い断熱を実現しています。この技術は防音性の高さから軍艦にも使われるほどです。

ただ、大手メーカーと比較して取り扱いが少ないため、工務店・塗料店が対応していないケースもあります。

断熱塗料のよくある質問

断熱塗料だけで快適な住環境になる?

断熱塗料は一定の効果はありますが、断熱材の方が分厚いため室温への影響が強いです。そのため、本格的な断熱を検討されているのであればリフォームも視野に入れることをおすすめいたします。

断熱塗料と家に日差しが当たる方角は関係がある?

断熱塗料は西や東の方角の外壁の方が効果があります。理由は南や北と比較して日が当たる量が多いからです。

断熱塗料は色によって効果が違うの?

塗料の色によって熱の吸収・反射率が違うため、効果に差が出ます。黒の方が熱を吸収しやすく、白の方が反射してくれるため、白に近い方が室内は涼しくなりやすいです。ですが、外観の兼ね合いから屋根には黒系統の色の方が多く塗られています。

まとめ

断熱塗料は屋根が金属系の場合や天井が低い家、断熱材を使ってない家はメリットが大きい塗料です。

一方で、色で効果が違ったり価格が高かったりと注意点もあります。

また、日射量が低い日本海側の地域や東北、北海道など寒い地域では必要がないケースもあります。

環境に優しく電気代の軽減もしてくれますので、世帯人数が多く電気代が高い場合ならぜひ検討してみて下さい。

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