外壁塗装の耐用年数は最大25年!塗料や外壁材による違いをプロが解説

外壁塗装の耐用年数

外壁塗装の塗り替え時期は約10年~15年と言われますが、塗料によって大きな違いがあります。

外壁塗装は高額な買い物ですので、できれば耐用年数ギリギリまで塗り替えをせず、費用を抑えたいというお気持ちではないでしょうか?

塗り替え時期を見誤ることなく、無駄なメンテナンス費用を抑えるために、外壁塗装の耐用年数に関する情報をまとめました。

この記事では、

  • そもそも耐用年数とは?
  • 塗料別の耐用年数
  • 外壁材別の耐用年数
  • 外壁塗装と外壁材の耐用年数との関係性
  • 外壁塗装の耐用年数を長く保つためには?

これらの情報をお伝えしていますので、耐用年数について知りたい方はぜひご覧下さい。

この記事のポイント
  1. 外壁塗装の耐用年数は塗り替えが必要になるまでの年数
  2. 塗料の耐用年数は最小で5年、最大で25年
  3. 外壁材の耐用年数は最小で15年、最大で100年
  4. 外壁材の耐用年数は定期的なメンテナンスをしないと短くなる
  5. 耐用年数を長く保つにはしっかりした業者を選ぶ
目次

そもそも耐用年数とは?

そもそも耐用年数とは何でしょうか。そのものの寿命?と思われている方いるかもしれませんが、間違いではありません。

耐用年数は『外壁塗装』でいうと、塗装をしてから次の塗り替えが必要になるまでの年数のことを言います。

『外壁材』でいうと、交換が必要になるまでの年数のことを言います。外壁材は定期的なメンテナンス(外壁塗装工事)が必要です。

塗り替えが必要になるまでの年数は塗料の種類によって異なり、他にも、建物の立地条件や施工業者の技量など様々な要因で違いが出てきます。

そのため、これからご説明する耐用年数はあくまで基準の年数として捉えて下さい。

基準となる耐用年数を知ることで、適切な塗り替え時期がわかります。

外壁塗装の塗料別の耐用年数

塗料によって耐用年数には大きな違いがあります。各塗料の耐用年数をまとめました。

塗料耐用年数
アクリル塗料約5年~7年
ウレタン塗料約8年~10年
シリコン塗料約10年~15年
ピュアアクリル塗料約12年~15年
ラジカル塗料約12年~16年
遮熱・断熱塗料約10年~20年
光触媒塗料約15年~20年
フッ素塗料約15年~20年
無機塗料約20年~25年
塗料の種類と耐用年数

表をご覧いただくと、塗料によって耐用年数には大きな違いがあるのをご理解いただけるかと思います。

各塗料について特徴などをそれぞれご説明します。

アクリル塗料

アクリル塗料の耐用年数は約5年~7年です。

耐用年数は短いですがその分、塗料代が安いので、1回分の塗装費を安く抑えたい方にはおすすめです。

しかし、耐用年数が短いため長期的に考えるとコストパフォーマンスは悪く、あまりおすすめではありません。

ウレタン塗料

ウレタン塗料の耐用年数は約8年~10年です。

以前は耐久性や汚れ、色褪せへの強さなどのバランスがよく、比較的安いため頻繁に使われましたが、最近は耐用年数の面からシリコン塗料が主流になったため、あまり使用されなくなりました。

シリコン塗料

シリコン塗料の耐用年数は約10年~15年です。

外壁塗装において現在最も使用されている塗料がこのシリコン塗料です。

耐久性に優れており、汚れや色褪せに強く、防カビ性などを兼ね備えています。価格対比で耐用年数が長く、長期的にみてコストパフォーマンスが高いためおすすめの塗料です。

ピュアアクリル塗料

ピュアアクリル塗料の耐用年数は約12年~15年です。

耐久性や防水性に優れている分、塗料代が高く外壁塗装の全体費用もコストアップします。また、特に乾燥しにくい塗料のため、工期もかかります。

アクリル塗料が改良されたもので、通常のアクリル塗料とは別物です。

ラジカル塗料

ラジカル塗料の耐用年数は約12年~16年です。

ラジカル塗料は、シリコン塗料などの塗料をベースとして、ラジカル(劣化因子)制御機能が付与されています。

比較的最近開発された塗料で、耐用年数も長くコストパフォーマンスの良い塗料です。

遮熱・断熱塗料

遮熱・断熱塗料の耐用年数は約10年~20年です。

主に屋根の塗装に使われる塗料で熱を遮断する効果があり、冷暖房の効率が上がります。省エネ性に優れており環境に配慮した塗料です。

また、耐久性が非常に高いのもメリットです。その分塗料代が高く、外壁塗装の全体費用がアップします。

光触媒塗料

光触媒塗料の耐用年数は約15年~20年です。

耐久性が非常に高く、雨や紫外線の力で外壁がきれいになるのが特徴です。

外壁の洗浄費用があまりかからないので、メンテナンス性に優れています。ただ、その分塗料代が高く外壁塗装の全体費用がアップします。

フッ素塗料

フッ素塗料の耐用年数は約15年~20年です。

耐久性が非常に高く、光沢感や防汚性に優れています。その分塗料代が高く外壁塗装の全体費用がアップします。近年住宅の外壁塗装で使用されることも多くなってきました。

無機塗料

無機塗料の耐用年数は約20年~25年です。

無機塗料は耐久性が最も優れているのが特徴です。耐候性にも優れており、塗料の中でもっとも品質の高い塗料です。

外壁材別の耐用年数

次に外壁材別の耐用年数をご紹介します。

外壁材によって耐用年数には大きな違いがあります。各外壁材に対する耐用年数とメンテナンス(外壁塗装工事)周期をまとめました。

外壁材耐用年数メンテナンス(外壁塗装工事)周期
モルタル壁約30年約8年~10年
タイル壁約40年基本的に不要(部分張り替えが必要)
窯業系サイディングボード約20年~30年約7年~8年
金属系サイディングボード約20年~30年約10年~15年
木質系サイディングボード約15年~25年約10年~15年
樹脂系サイディングボード約20年~30年約10年~20年
ALCボード約60年約10年~15年
コンクリート壁約60年~100年約15年~20年
外壁材の種類と耐用年数

外壁材の耐用年数は交換が必要になるまでの年数のことを言います。

耐用年数はあくまで定期的なメンテナンス(外壁塗装工事)を実施した場合の年数ですので、定期的なメンテナンス(外壁塗装工事)を実施しなければ、耐用年数は表の数値より短くなります。

各外壁材についてご説明します。

モルタル壁

モルタル壁の耐用年数は約30年、メンテナンス周期は約8年~10年です。

モルタル壁は、砂とセメントと水を混ぜ合わせたものを壁に塗った外壁です。

耐用年数は長いのですが、ひび割れや浮き、目地のコーキング打ち替え、塗装の塗り替えなど定期的なメンテナンスが必要です。

タイル壁

タイル壁の耐用年数は約40年、メンテナンスは基本的に不要ですが、部分張り替えが必要です。

昔はタイルをモルタルで張り付けておりましたが、最近は接着剤にて張り付けているため、剥がれにくくなりました。メンテナンス(外壁塗装工事)は基本的に不要ですが、タイルが割れたり浮いたりしますので、部分張り替えが必要です。

窯業系サイディングボード

窯業系サイディングボードの耐用年数は約20年~30年、メンテナンス周期は約7~8年です。

窯業系サイディングは、セメントと木質系成分を混ぜ合わせて作られたサイディングボードです。

サイディングボードの中で最も人気があり戸建て住宅で一番使用されています。

点検、塗装の塗り替えなど定期的なメンテナンスが必要です。

金属系サイディングボード

金属系サイディングボードの耐用年数は約20年~30年、メンテナンス周期は約10年~15年です。

金属系サイディングは、断熱材の表面に金属メッキを施したサイディングボードです。

サビが発生しますので、定期的な塗装の塗り替えを実施する必要があります。

木質系サイディングボード

木質系サイディングボードの耐用年数は約15年~25年、メンテナンス周期は約10年~15年です。

木質系サイディングは名前の通り、木材で作られたサイディングボードです。

木の温もりを感じることができる反面、木材なので防水性が低くコケやカビが生えやすいです。

そのため、塗装の塗り替えなど定期的なメンテナンスが必要です。

樹脂系サイディングボード

樹脂系サイディングボードの耐用年数は約20年~30年、メンテナンス周期は約10年~20年です。

塩化ビニル樹脂を使用したサイディングボードです。北米などではメジャーですが、日本ではほとんど使用されません。腐食に強く、軽量なのがメリットです。

ALCボード

ALCボードの耐用年数は約60年、メンテナンス周期は約10年~15年です。

発泡剤を入れてコンクリートを軽量化したものです。耐火性があるパネルで、耐用年数は非常に長いですが、塗装の塗り替えなど定期的なメンテナンスは必要です。

コンクリート壁

コンクリート壁は耐用年数は約60年~100年、メンテナンス周期は約15年~20年です。

コンクリートをそのまま壁にしたもので、耐用年数は非常に長いですが、モルタル壁同様にひび割れや目地のコーキング打ち替え、塗装の塗り替えなど定期的なメンテナンスが必要です。

外壁塗装と外壁材の耐用年数との関係性

外壁材の耐用年数は外壁塗装よりも長いですが、あくまで定期的なメンテナンスを実施した場合の耐用年数です。

そのため、外壁塗装は外壁材の耐用年数を縮めないように、塗料の耐用年数を考えて行う必要があります。

短くても15年、長ければ100年の耐用年数を兼ね備えた外壁材がありますが、定期的に外壁塗装などのメンテナンスをしなければ、外壁材の本来の耐用年数を発揮できず、劣化が早まります。

例えば、窯業系サイディングであれば、外壁材本来の耐用年数20~30年を発揮するために、7年~8年を目処にコケやカビの清掃を実施したり、10年~15年を目処にシリコン塗料で塗り替えるなど、適切なメンテナンスが必要です。

外壁材は建物本体の耐用年数に大きく関わってくる非常に重要な部材です。適切な周期で適切なメンテナンスを実施しましょう。

外壁塗装の耐用年数を長く保つためには?

外壁塗装の耐用年数を長く保つ方法としては、

  1. 建物の立地条件に合った塗料を選定する
  2. 3回塗り以上の塗装をしてもらう
  3. しっかりした業者に依頼する

などがあります。それぞれについてご説明します。

建物の立地条件に合った塗料を選定する

塗装の劣化速度は建物の立地条件によって大きく異なります。海の近くの建物だと塩害があるため劣化速度は早く、内陸部だと劣化速度は遅くなります。

このように立地条件に合った適切な塗料を選定する必要があります。それぞれの立地条件に合った塗料の一例をまとめました。

立地条件塗料
内陸部ウレタン塗料、シリコン塗料
雨や雪が多い地域ピュアアクリル塗料、光触媒塗料
日差しが強い地域遮熱・断熱塗料
海が近い(塩害)地域フッ素塗料
工場無機塗料
立地条件と立地に合う塗料の種類

立地による特殊な気候や汚れがない内陸部の場合、シリコン塗料が耐用年数と費用のバランスが良く人気です。

雨や雪が多い地域は耐水性の高いピュアアクリル塗料や光触媒塗料、日差しが強い地域は熱に対処できる遮熱塗料や断熱塗料が立地条件に合っています。

海が近い地域は潮風による塩害があるため、耐久性の高いフッ素塗料を使ったり、工場がある地域は耐久性が高く汚染に強い無機塗料を選ぶなど立地に合わせて塗料を選びましょう。

3回塗り以上の塗装をしてもらう

外壁塗装は3回塗り(下塗り・中塗り・上塗り)が基本ですが、3回塗りはあくまでも塗料の耐用年数を発揮する最低限の塗り回数です。

塗料の耐用年数を伸ばしたいのであれば、4回5回と塗り回数を増やせばその分耐用年数も長くなります。

当然塗り回数が増えれば外壁塗装費用が高くなるため、

  1. 3回塗りで1回あたりの費用を抑えメンテナンス周期を短くした方が良いか
  2. 5回塗りで1回あたりの費用を高くする代わりにメンテナンス周期を長くした方が良いか

を業者さんにアドバイスしてもらい、最も最適な塗り回数を選びましょう。

信頼できる業者さんに依頼する

最も重要なことは信頼できる業者さんに依頼することです。

信頼できる業者さんとは、外壁塗装の知識や経験が豊富で、技術力があり、お客様がどのような工事を望んでいるのかを理解するコミュニケーション力と希望を叶える提案力がある業者さんのことです。

塗料の種類や塗り回数を決める際、業者さんが知識不足だと最適な判断ができません。

また、技術力がないと質の高い塗料を使用して塗り回数を増やしても、膜厚が薄かったりムラができ、耐用年数が伸びません。

そうならないために、信頼できる業者を選ぶ必要があります。

「信頼できる業者を自分で探すのは難しいのでは?」

と感じる方は、『優良業者紹介サービス』を利用するのも1つの方法です。

まとめ

耐用年数は塗料より外壁材の方が長いですが、外壁塗装の耐用年数は塗料に左右されるため、塗料の耐用年数を迎えたら、再度塗り替えを検討する必要があります。

外壁塗装などのメンテナンスを怠ると外壁材自体の耐用年数が短くなり、家の寿命に影響を与える可能性があるため、外壁の劣化が心配な方は、まずは外壁塗装業者の調査を受けてみてはいかがでしょうか。

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