コーキングの乾燥時間は3段階!素材別の硬化時間と業者選びに役立てるコツ

コーキングの乾燥時間

外壁塗装に使用されるコーキングはペースト状のため、しっかりと乾燥させる必要があります。

理由は、乾燥していないと本来の耐久性、防水性、弾力性を発揮できないためです。

この記事では、

  1. コーキングの乾燥時間の種類
  2. コーキングの素材別乾燥時間
  3. コーキングの乾燥時間と気候の関係性
  4. コーキングの乾燥時間を短くした場合のリスク
  5. コーキングの乾燥時間の知識を業者選びに役立てる方法

などを紹介します。

職人さんによっては、乾燥時間を短縮して工期を短くすることがありますが、知識があればそのような事態を防ぐことに繋がります。

コーキング工事での失敗をさけるためにも、ぜひご一読下さい。

この記事のポイント
  1. コーキングの乾燥時間には、表面硬化、皮膜硬化、完全硬化の3段階がある
  2. コーキングの主成分によって完全に乾燥するまでの時間が異なる
  3. 業者さんが使うコーキングの種類と工期がわかれば手抜きを防げる可能性が高まる
目次

コーキングの乾燥時間の種類

コーキングは、外気に触れることにより表面から少しずつ硬化していきます。

完全に硬化するまでの乾燥時間は下記の3段階に分けられます。

  1. 表面硬化…手で触れても大丈夫
  2. 皮膜硬化…表面が固まり、塗装などの施工が可能
  3. 完全硬化…全体がしっかりと固まって強度を得る

それぞれ、どのような状態なのかお伝えします。

表面硬化

表面硬化は、表面から約1mm硬化した状態です。

手で触れて指に付いたり、糸を引いたりするようならまだ表面硬化はしていません。

皮膜硬化

皮膜硬化は、表面から約2mm硬化した状態です。

基本的に上から塗装しても大丈夫です。

完全硬化

完全硬化は名前の通り、全てしっかりと硬化し、コーキング本来の耐久性や防水性、弾力性が発揮できる状態です。

コーキングの素材別乾燥時間

コーキングの乾燥時間は、主成分の素材ごとに異なります。

コーキングの主成分は主に、

  1. アクリル系
  2. ウレタン系
  3. シリコン系
  4. 変成シリコン系
  5. ポリサルファイド系

があります。

どの素材がどれくらい乾燥時間を確保する必要があるのか、それぞれ説明します。

注意点として乾燥時間は季節や天候によっても変わるため増減する可能性があります。あくまでも目安としてご覧下さい。

アクリル系

アクリル系コーキングは施工範囲が狭く、ちょっとした場所に打つことが多いです。

薄く打つことが多いことから、乾燥時間の3段階では表しづらく、約1日放置しておけばある程度は固まります。

ウレタン系

硬化段階硬化時間
表面硬化約2時間
皮膜硬化約4時間
完全硬化約3~7日間
ウレタン系コーキングの乾燥時間

ウレタン系コーキングの乾燥時間は非常に長く、皮膜硬化まで約4時間、完全硬化まで約7日間かかります。

ウレタン系は紫外線に弱く、上から塗装する必要があるため、十分に乾燥させてから塗装しましょう。

シリコン系

硬化段階硬化時間
表面硬化約0.5時間
皮膜硬化約1時間
完全硬化約1日間
シリコン系コーキングの乾燥時間

シリコン系コーキングは、主に水回りで使用することが多く、外壁で使用することはほとんどありません。

乾燥時間は非常に短く、8時間も経てばお風呂に入っても問題ないレベルになります。

また、完全硬化も1日間と非常に短いのが特徴です。

変成シリコン系

硬化段階硬化時間
表面硬化約1時間
皮膜硬化約1.5時間
完全硬化約3日間
変成シリコン系コーキングの乾燥時間

変成シリコン系コーキングの乾燥時間は短く、約1時間ほど乾燥すれば上から塗装を塗ることが可能です。

外壁塗装では、変成シリコン系コーキング使われることが多いですが、理由は乾燥時間が短いからです。

ポリサルファイド系

硬化段階硬化時間
表面硬化約7時間
皮膜硬化約14時間
完全硬化約4~8日間
ポリサルファイド系コーキングの乾燥時間

ポリサルファイド系コーキングは乾燥時間が非常に長く、完全硬化まで約4日~8日間かかります。

コーキングの乾燥時間と気候の関係性

項目硬化が早くなる硬化が遅くなる
気温高い低い
湿度高め(湿気硬化型の場合)高すぎる(湿気硬化型の場合)
コーキングの乾燥時間と気候の関係

こちらがコーキングの乾燥時間と気候の関係性を表にしたものです。

基本的に、気温が高い夏は早く硬化し、冬は遅く硬化します。

また、硬化剤を混ぜないタイプ(1成分形)のコーキングの場合、水分と反応して硬化する『湿気硬化型』、水分などが揮発(蒸発)して硬化する『乾燥硬化型』などの分類があります。

外壁塗装で良く使われる変成シリコン系を含め、アクリル系以外は『湿気硬化型』なので、湿気がある場所だと早く硬化する性質ですが、雨や雪など湿気が多過ぎると硬化が遅くなります。

コーキングの乾燥時間を短くした場合どうなる?

上記の通り、コーキングの素材によって乾燥時間が異なりますが、乾燥時間を守らなかった場合、どのようなことが起こるのかをご説明します。

塗装が塗れない

コーキングが硬化しない状態で上から塗装すると、ハケやローラーにコーキングが付着して塗ることができません。

たとえ塗れたとしても、コーキングがヨレてしまい、見た目が非常に悪くなります。

また、塗膜も剥がれやすくなるため、本来の耐久性が発揮できなくなります。

防水性能の低下

皮膜硬化するまで待たずに塗装を塗ってしまうと、防水性能の低下に繋がることがあります。

理由は、塗料の成分がコーキング剤の表面を溶かしてしまうことがあるからです。

また、乾燥していない状態で塗装すると、コーキングが外気に触れられなくなり、硬化不良を起こす可能性もあります。

コーキングの乾燥時間の知識を業者選びに役立てる方法

まず、前提として複数の業者さんに見積もりを取る相見積もりをするのがおすすめです。

理由は、業者の良し悪しを比較できないためです。

見積書が各業者さんから出てきたら、コーキングの種類と工期の確認してみましょう。工期がわかれば上記の乾燥時間を守って作業するのかどうかがわかります。

例えば、外壁塗装で目地のコーキング打ち替えをする場合に、

「ウレタン系を使い、12月頃の実施で工期は塗装を含めて3日かかります。」

という返答の場合、注意が必要です。

ウレタン系の皮膜硬化は約4時間、完全硬化まで約7日間必要です。また、12月は季節柄、硬化しにくいことを考慮すると乾燥時間は2日間は必要です。

そこから塗装が2日間として、コーキングや塗装だけで考えても、少なくとも計4日間は必要と考えられます。

このような計算をして業者さんに質問するのもいいでしょう。

ただ、工期は工事の種類、施工面積や時期などによってかなり違ってきます(例えば、足場の設置がある場合、さらに工期が必要です)。

そのため、業者さんと細かい打ち合わせをして、信頼できる業者さんかどうかを確認するのが成功のためには欠かせません。

まとめ

コーキングは素材によって乾燥時間が異なります。

乾燥時間をしっかり守って次の工程に移らなければ、コーキング本来の耐久性や防水性、弾力性が発揮できませんので乾燥時間は非常に重要です。

コーキングの硬化までの乾燥時間をまとめた表がこちらです。

素材皮膜硬化までの時間完全硬化までの日数
アクリル系約1日
ウレタン系約4時間約3~7日間
シリコン系約1時間約1日
変成シリコン系約1.5時間約3日
ポリサルファイド系約14時間約4~8日間
コーキングの素材と硬化時間

この乾燥時間を頭に入れた上で業者さんと打ち合わせをすれば、コーキング工事の成功に近づけるでしょう。

この記事がそのお役に立てれば幸いです。

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